こんにちは、Mikaze です。
今回は、山形県の北に位置する町、遊佐町 (ゆざまち) の自然を2つ紹介します。
山形県は自然豊かな場所が多いですが、私はこんなに面白く美しい景色を初めて見たので、とても感動しました。
それでは、どうぞご覧ください。
1. 釜磯海岸の不思議な湧水
釜磯海岸の砂浜
遊佐町の海岸沿いを車で走っていくと、釜磯 (かまいそ)という場所があります。
釜磯では、砂浜や海岸の隙間からぽこぽこと湧水が出てきて、非常に面白いです。
これらの湧水は数10年前に鳥海山に降った雪や雨が流れ出たものです。大陸の季節風が、日本海の対馬海流の水蒸気を沢山吸い上げ、鳥海山に吹き付けられ大量の雪を降らせます。鳥海山の降雪量は世界でも有数らしいです。
釜磯海岸にはゴツゴツとした岩が見られるのですが、これは鳥海山から海中まで流れ込んだ溶岩でできているのです。ゴジラの岩肌のようなガサガサしたもので、まるで映画のワンシーンに出てきそう。
この溶岩がスポンジのような役目をして、たくさんの水を溜め込み、私たちに豊かな水がもたらされています。
実際、釜磯海岸を歩いていると、そこかしこに湧水が湧いているのを発見しました。
そこから綺麗な水が流れ込み、その水脈は化石のように、自然が作り出した不思議な模様をしています。
湧水たちはじっと見ているとなんだか可愛らしいです。
砂浜を歩いているだけで地球内部の脈動を感じる、不思議な体験ができました。
2. 神秘的な丸池様
森に潜む丸池様
釜磯海岸から車で10分ほど内陸へ走った所に、牛渡川 (うしわたりがわ)という川があります。その川は湧水が流れておりとても綺麗です。川の畔を歩いて橋を渡った場所、森の茂みに隠れて、ひっそりと佇む池があります。それが「丸池様」です。
直径20メートル、澄み切った水はとても美しいエメラルドグリーンの色をしていて、水鏡とはまさにこのことを言うのでしょう。地上の世界を反対にして、人が触れてはならない神の居る池ではないかと、私は息を飲みました。
周囲に生えるねじれた原生林も、その姿形で池を囲み、いっそう幻想的な雰囲気をつくっていました。
すべて湧水で満たされた丸池様は、地元の方々が親しみと畏敬の念を込めてその呼び名がつけられたそうです。
付近には縄文時代の大規模な集落の跡が見つかったことから、その地は水が豊富で作物が育ちやすく、自然に恵まれた非常に豊かな土地だったことが伺えます。
また、雨が降ったり晴れていたり、朝方や夕方などその時の天候や季節によっても大分姿が変わるようです。訪れる者に一瞬の時を見せてくれるのも魅力的ですね。
まとめ:豊かな自然を肌で感じて
今回はこの二ヶ所を紹介しましたが、この場所は立ち寄ったなら絶対に訪れてほしいくらいの素晴らしい場所です。
一見の価値があり、日本古来から在る豊かな自然の美しさを感じる地でした。
また、その人々が恩恵を受け、先祖からずっとその姿を守り継いできたことにも感嘆を受けます。
私は、肌でその自然を感じ、光景を目に焼き付けることが出来ました。
皆さんもぜひ、行ってみてくださいね。
参考HP:鳥海山・飛鳥ジオパーク
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