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執筆者の写真S Mikaze

磯根崎に漂着したもの

 こんにちは、Mikaze です。


 このごろ、新しくウクレレを買って弾き始めたり、急に物語を思いついて書き始めたりと、夏のせいであらゆるものに手をかけ始めたために投稿が遅くなってしまいました。

 さて、今回は千葉県編ということで…

 筆者が訪れた磯根崎の海岸についてお話しします。


 それでは、さっそくいってみましょう。


 

真夏の探検地 磯根崎


                              ワイルドに歩くのがたのしい磯根崎 


 磯根崎は、千葉県富津市にあるぽつんと出っ張った場所で、東京湾を仰ぎ染川河口まで約2.5km続く海岸です。

 断崖絶壁の海食崖がそそり立ち、海から流されてきた木や貝殻がこの地に集まってきます。

 後から知ったのですが、大潮や中潮の干潮時にしか歩くことのできない秘境ともいわれているようです。

 磯根崎の近くにある大貫港の駐車場に車を停め、千葉県水産総合研究センターの裏手から掻い潜ると砂浜が見えてきます。


 さっそく大きな逞しい流木を発見したので、野生人の如く流木を持って歩きながら海岸を探検することにしました。



                                     漂着した沢山の流木


 砂浜には多くの流木が打ち上げられていました。

 大海原で長い旅をしてきた流木の滑らかになった木肌や、曲がりくねった形、刻まれた木目は独特の美しさがあります。違う言い方をすれば木の屍ではありますが、年月の風化を感じるのがまた魅力的に映ります。



 沢山打ち上げられているということは、流木や貝殻だけでなくゴミも集まってきます。

 しかし、海を跨いだ世界中のものがここに集まってくると思うと、果てしない浪漫を感じてしまいます。ゴミさえも愛しく思えるくらいに。


 さて、いい感じの流木や貝殻は見つかるかな。



                                       磯根崎の海食崖


 拾い物をしながら歩いていると、いつの間にか崖が目の前にありました。

 近くで見ると凄い迫力です。







 崖崩れの跡がありました。

ここは東日本大震災以降、崩れが何度か起きているようです。

 岸壁は意外と脆く、ここで地震が起きたら押しつぶされてしまう訳ですね。

 そびえ立つ崖を見ることができるのもほんの一時なのかもしれません。

 真ん中のロープの巻きついた流木が粋な味を出しています。





 岩の隙間から澄んだ水が染み出している場所もありました。





 おや、これは…


 瑪瑙!?

 削られて丸くなっているけれど、透過しそうな見た目をしています。

 前回に久慈川で瑪瑙探しをして以来、瑪瑙に敏感になっている自分がいます。


 とりあえず拾っておきました。




                                    砂浜で拾い集めたモノ


 そして、1時間ほど砂浜をぶらぶら歩いて拾い集めたのはこちら。

 アカニシやシドロガイ、イタヤガイ、サルボウガイなどの貝殻に、個性豊かな流木、綺麗なシーグラス、石ころ、誰かと投げ合う用に拾ったサラサラに擦れたボール。

 我ながらセンスのいいモノが集まった気がします。




 拾ったものは、水で綺麗に洗って、乾かして。

 車の空きスペースに並べてみます。

 車内が一気に賑やかになりまして、乗って運転しているだけでそれらを眺めているとニヤニヤしてきました。

 自然のつくりだした造形美は本当に美しいです。

 貝殻の渦巻き模様の素晴らしく整った形に惚れ惚れし、手のひらで握った流木のスベスベに心地良さを感じました。




まとめ:砂浜という終着点



 いかがでしたか。


 今回は、千葉県の磯根崎海岸を紹介しました。

 余談ですが、探検したあとはサンダルを脱ぎ捨て、膝下まで海に浸かってきました。

 気温35℃くらいの真夏日だったので、冷たくて潮風を感じる波はとても気持ちが良いものでした。


 海を渡り、ひとつのビーチにあらゆるものが流れ着くのは、すべての終着点とも呼べるのかもしれません。

 それらは、お金には変えられない価値があると筆者は思います。

 ぜひ千葉県に訪れた際は、磯根崎に散らばった浪漫を拾い集めてみては。


 それでは、また次のブログでお会いしましょう。

 


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