こんにちは、Mikaze です。
長く蒸し暑い夏がずっと続いていましたが、どこかで涼しい夜風に乗って、秋虫の鳴き声が耳に心地よく聴こえてくるようになりましたね。
筆者もようやく背伸びをして外に出かけることができそうです。
さて、今回ご紹介するのは、熊本県の阿蘇山の麓にある素敵な絵本館、のお庭です。
筆者は去年の9月頃に訪れました。
標高の高い土地独特の風が、広大な地の遠くの果てまで吹き抜けていました。ですから、それはもう実に良いドライブ日和でした。
やわらかな日差しの元で、心が優しくなれるような絵本美術館があったのですが、そのお庭がとても可愛らしくて素敵な場所だったので、ぜひご紹介したいと思います。
それでは、どうぞご覧ください。
1. 秋色に染まる絵本美術館
葉祥明阿蘇美術館
やってきたのは、阿蘇くじゅう国立公園。ここに、葉祥明阿蘇美術館があります。
葉祥明の絵の故郷である、阿蘇長陽村の美しい丘の上に佇んでいて、まるで絵本から飛び出したような可愛らしい美術館が秋色に染まっています。
館内には、絵本の原画や詩の言葉など、約70点の作品が常設展示されています。カフェも併設されており、紅茶やハーブティーを楽しむこともできます。
優しいクリーム色の外壁に淡い木陰が映っていますね。
この美術館では、ただ中に展示された絵を楽しむだけでなく、裏側に広がる広々とした草原の中を散歩することができるのです。
鮮やかな葉の落ちる木の下に、そっとベンチが置かれていました。
2. 小さな生き物に導かれて
『ブルー・ビー』の1ページ
散歩コースに沿って少し草むらを進むと、開かれた絵本の1ページが導いてくれます。
これは『ブルー・ビー』という葉祥明さんの作品で、庭を歩いていくだけで幸せを呼ぶハチ “ブルー・ビー” の物語の中に入り込んだような気がしてきます。
大きなイチョウの木の丘
うたた寝をする天使
大きなイチョウの木の丘の下は、明るい斜光の差し込む木々に囲まれています。
そこで、ちいさな天使がうたた寝をしているように座っていました。
森のどこかに潜んでいる
3. 阿蘇の自然を堪能する
阿蘇に広がるススキ野原
森の小道を抜けると壮大なススキ野原が広がっています。
阿蘇の大自然を一望することができて、とても晴れやかな気持ちになります。
ツリーハウスがみえてきた
しばらくススキ野原を歩いていると、森の中に隠された素敵なツリーハウスが見えてくるじゃありませんか。
木製の扉の前には、『BLUE BEE HOUSE』と書かれています。
ブルー・ビーが住んでいるのでしょうか?
丸い窓を覗くとここにもヒミツが……
これは覗いた人のお楽しみ。
そしてよく見ないと分からないのですが、こんなところにも天使が顔を覗かせています。
私たちを隠れた場所から見守っているのでしょうか。それとも様子が気になっているのでしょうか...?
皆さんも訪れた時は、ぜひ探してみてくださいね。
『BLUE BEE HOUSE』を後にして小道を抜けると、『FORTUNE ROCK』と書かれた石が。
直訳すると“幸運の石”。幸せが舞い降りてきそうですね。
歩いていくと、他にも気になるモノが点々と置かれています。
大自然の庭を満喫すると、美術館の建物が見えてきました。
どうやら一周したようです。
木の葉が鮮やかな赤や黄色、緑色に色づき、落ち葉が風にのってサラサラと宙に舞っていきます。木漏れ日に包まれた自然の中では、森の小鳥や秋の虫たちがどこかで嬉しそうに唄っているようです。
まとめ:移り変わるもの、ささやかな幸せ
いかがでしたか。
葉祥明さんの絵本は、それはそれは可愛らしくて心があたたかくなる作品ばかりなのですが、まるでその作品の中に入り込んだような素敵なお庭を散策してきました。
秋の息吹を感じながら歩いていくと、ちょっとした驚きや発見のある遊び心溢れるものたちが道標にあって、ずっと居たくなるほどに幸せな気持ちになりました。
たとえば何かで落ち込んでいる時、悲しいことがあった時、自分がよく分からなくなった時…此処ではそんな自分を優しく受け入れてくれるような心地良さがありました。
きっと大人も、子供に還ったように阿蘇の大自然を満喫することができるはずです。
熊本県の阿蘇くじゅう国立公園を訪れた際は、ぜひ葉祥明阿蘇美術館と、その周辺に広がる素敵なお庭を散策してみてはいかがでしょうか。
それでは、今回はここまでです。
またお会いしましょう。
参考HP:北鎌倉 葉祥明美術館
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