こんにちは、Mikaze です。
草花が芽吹き、優しい小春日和が続いていますね。
筆者は最近、はじめたことがあります。
それは、プチ散歩です。
30分ぐらい、特に予定のない日にぶらぶらと家の周りを歩くのです。
それも、毎回行ったことのないような道を進んでいきます。
そうすると家の近所にこんなお洒落な店があったんだとか、ここの家はガーデニングが可愛らしいなとか、おもしろい発見があるのです。歩きながら頭の中をゆっくり整理して、心に新鮮な空気を送り込むこともできます。
皆さんは春になって、何か新たにはじめたことはありますか。
さて、今回ご紹介するのは、佐賀県のバルーンフェスタです。
筆者が行ったのは去年の11月初旬。
しかし、このお祭りを最初から目的にしていた訳ではなく、佐賀県を旅する予定の一週間と偶然に重なったのです。佐賀県に到着して、何かイベントやってないかなあと探していたら発見しまして。なんてラッキーだったのでしょう。
このバルーンフェスタは、正式名称を「佐賀インターナショナルバルーンフェスタ」といいまして、一年に一度開催される国際的なバルーンのお祭りです。
世界各国から100機を超える熱気球が参加し、アジア最大級の熱気球の国際大会となっています。
そんなビックイベントに参加できたのですが…一言でいうと、あのバルーンのほわほわしたイメージからは想像つかないほどハードでエキサイティングなお祭りでした。
一体どんなお祭りだったのか?
それでは、順を追ってお話していきましょう。
1. 大会をのぞいてみよう
Hondaのバルーン メッセージがとっても素敵
会場は佐賀市嘉瀬町萩野にある、JRバルーンさが駅すぐの嘉瀬川河川敷にあります。
大会は5日間に渡って開催されます。
筆者は初日と、それから3日後の2日間行きました。
初日は平日で人はそこまで多くなく、下見も兼ねて見に行ったのですが、その日は風の影響で残念ながらバルーン競技を見ることが出来ませんでした。
それでもHondaさん等が、会場へ来てくれた方々へと地上でバルーンを膨らませて姿を見せてくれました。
「Have a good fight !」と書かれた弾幕が掲げられている
競技が行われるかどうかというのは極めて難しい判断で、競技直前の30分前のブリーフィングで決定されます。
人にとっては心地良いそよ風であっても、風の影響を強く受けるバルーンにとっては駄目だったりするのです。
もしかしたら時間が経って風が収まるかもしれない…と粘り強く待っていましたが駄目でしたね。
開催日時に天気が良く晴れ渡っていて視界良好、かつほぼ無風という好条件でないと飛ばせることができないのです。これはバルーンを飛ばす側にとっても見る側にとってもシビアですよね。
そんなことがあって、3日後の土曜日にリベンジで見に行くことにしました。
2. バルーンフェスタのはじまり
空気を入れ始める競技バルーン
筆者は、気合を入れて超早起きをして、朝6時に大会用の久保田駅近くの無料駐車場に停めました。
それも運が良く、すぐに満車になったのでギリギリでした。朝早くから楽しみにしている人々がどれだけ多いことでしょう。
そこから歩いて5分の久保田駅でJRの電車に乗り、バルーン会場へ向かいます。
その久保駅がまた混んでおり、バルーンさが駅行きの切符を買う長蛇の列ができていました。並ばなくてはなりません。
そして会場に到着すると、競技の始まる20分ほど前でした。人の数が尋常じゃないです。
佐賀県民は皆ここに集まってきてるんじゃないかと思いました(本気で)。
ちなみに、筆者はJRの電車を使って会場に行きましたが、期間中に近隣の駐車場が他にも数カ所開放されます。一番近い駐車場は有料です。
できるなら公共交通機関を使うのが良いですね。
さて、会場のバルーンに空気が入り始めたので、絶好の撮影スポットに向かいます。
それは土手の向こう側。
屋台や主催ブースが立ち並ぶ場所から土手沿いを歩いて、橋を渡った反対側の土手です。
こちら側は屋台も何もなく地味に遠いので、人が少なめです。
ちなみに、バルーンさが駅からここまでは歩いて30分ほどかかります。
長いです。往復するのしんどいです。渡し船でも作ってくれないだろうか。
足早に到着すると、すでに沢山のカメラマンが川岸にスタンバイしていらっしゃる。さすが、撮る場所分かってますね。
ここまで来るのは遠いですが、空飛ぶバルーンが水面に映り込んだ様子を見ることのできる絶好の場所なのです。
朝焼けの空に現れるバルーン
さあ、待ちに待った競技が開催されました。
天気は快晴。風もなく、最高のロケーションです。
まばゆい太陽の光が朝を告げるなか、どこからともなく無数のバルーンが会場にやってきました。とてもロマンチックで感動的な光景です。
バルーンの競技は、パイロットと地上クルーのチーム戦。
風を読む力と一瞬の判断力が勝負の分かれ道です。ターゲットという特定の場所に向かってバルーンからマーカーを投下し、それがターゲットに近いパイロットが高得点をゲットすることができます。
一斉離陸が見られるのは、ターゲットが会場の外に設定されている時です。
逆に河川敷に向かってバルーンが飛んでくるのは、ターゲットが会場内にある時。
この時は、後者の時になりますね。
3. 個性豊かなバルーンたち
国際的なバルーンフェスタとあって、実に様々なデザインのバルーンが飛んでいます。
ちなみに筆者が一番気に入ったのは、このバルーンです。
トリコロールカラーを基調としたポップなデザインで、ファンタジーな物語にふっと出てきそうな感じがしました。
バルーンの撮影でおもしろいのは、複数のバルーンとのコラボレーションです。
その色合い、配置は全く決まっている訳ではないですから、奇跡的な一瞬を目で捉えるのです。
ニコちゃんマークの可愛いバルーンもありました。
これは、ヤクルトのマスコットキャラクター「ヤクルトマン」君です。
このように個性的なバルーンが沢山飛んでいます。バルーンフェスタの公式ブックというのがありまして、そこには大会に出場するバルーンの詳細、パイロットのプロフィールまで載っているので、購入して読みながら鑑賞するともっと楽しめるかもしれませんね。
上空から近づいてくるバルーン
このバルーンは上空から下に降りてきて、直近までぐっと近づいて手を振ってくれました。ちょっと嬉しい交流です。
バルーンファンタジアのヤクルトマン
朝の競技飛行が終わると、次はバルーンファンタジアです。
動物やキャラクターの形をしたバルーンが勢揃いします。上空には飛ばないのですが、近くまで行って写真を撮ることができます。
どれも個性的で可愛らしいものばかり。
先ほどのヤクルトマンもいました。
あれ、よく見ると小さな青いヤクルトマンも準備していますね。この子は弟のヤクルトマンブルー。
そして競技の間には、バイクショーや気球教室、ライブイベントなども数多くありますが、結構時間が空きます。
その上フィールドが広いので、場所を移動するのも一苦労です。
筆者は、小腹が空いたら土手沿いの屋台で買うか、歩いて15分ほどのコンビニでご飯を買って食べました。
長い時間が空く時は、佐賀県立森林公園という大きな公園が歩いて行ける距離にあったので、そこでシートを敷いて昼寝したりしていました。
全てのプログラムを見たい時は、何か暇潰しにできるものを持っていくといいかもしれません。
4. 夜空に灯るバルーンの光
ラ・モンゴルフィエ・ノクチューンの灯り
午後3時から2回目の競技飛行も無事に終わりまして、辺りはすっかり暗くなりました。
午後6時半。
対岸のバルーンにほんのりとオレンジ色の炎がゆらめき、ラ・モンゴルフィエ・ノクチューン(夜間係留) が始まります。
このプログラムは、バルーンフェスタの中でも特に貴重なプログラムで、天気が良くほぼ無風の夜という好条件でなければ開催できません。
午後を過ぎてから、風がある場合は強く影響を受ける傾向があります。
それもあって、この幻想的な瞬間を見れた時の喜びはひとしおです。
寄り添うバルーン
水面に映る光がまたロマンチック。
まあるい大きなバルーンに、こんなに素敵な魅力が詰まっているのかと感動しました。
バルーンの後ろでは、土手にいる皆がスマホのライトを振ってくれています。
実は、火をバーナーに灯し続けるのはとても大変な作業です。
それを頑張ってこの幻想的な景色を見せてくれてありがとうって。感謝しながら、この光景を目に焼き付けていました。
最後は、一斉にバルーンに火が灯りました。
まるで夢をみているようです……
ここまで朝早く起きて、ひたすら歩いて、ひたすら時間をかけて、無数の人々にもまれて、とても大変だったけれど…このバルーンフェスタに参加できて良かった。
心の底からそう感じました。
まとめ:幻想の空が現実になる日
佐賀のバルーンフェスタは、そこに行った人にしか体感することのできない大きな感動を与えてくれます。
こんなに多くのバルーンが空を飛ぶのを見たのは初めてですし、色とりどりの個性的なデザイン、水面に映った時の現実と対照的なおもしろさ、夜空に浮かぶ、昼とは違った幻想的な姿……バルーンの魅力と可能性を垣間見ることができました。
まさに、大きな夢を広い空に向かって飛ばしていました。
大会は5日間に渡り、フィールドも広く時間も長いです。多くの人が県内外から訪れ、それも年々増えているので人混みも心配されます。
これだけ大規模で国際的な大会なので、主催者側にも改善する余地はあると思いました。 対して赴く我々も、賢く動けばもっと楽しめることでしょう。
今年の2024佐賀インターナショナルバルーンフェスタは、10月31日(木) 〜 11月4日(月・休)の 5日間で行われる予定です。
皆さんもぜひ、生で見てみては如何でしょうか。
それでは、ここら辺で。
またお会いしましょう。
参考HP:佐賀インターナショナルバルーンフェスタ 公式サイト
Comentarios