夕刻の噴水
- S Mikaze
- 2022年10月18日
- 読了時間: 1分
薄暗く青い地面に光の粒が舞う
非現実の一角を垣間見たように
これが最後の日だって誰かが言っても
冥土の土産にはならないって分かってる
子供も大人もその光に憧れる
思わず手をそちらに向けて
掴めないものを掴もうとする
ありきたりな日がまた明日やってくると知っても
軽快なビートをその足で刻んでる
もうすぐ帰りの待たない家を目指す頃
光の粒は天を目指し、真っ逆さまに落ちて
はじけて飛んで
夜の街を駆けていく
しばらくはそれで、
終わりを終わりにしないでいられる気がするって
公園に住む水鳥が言っていた

Commenti