一切経山の登山とダリの美術館
- S Mikaze
- 2023年6月8日
- 読了時間: 6分
こんにちは、Mikaze です。
今回私、福島にて初めての本格登山をしてきました。
それが、一切経山 (いっさいきょうざん)という山です。此処へは『魔女の瞳』と呼ばれる美しい沼があると聞きつけて、これは登るしかないだろうと思い挑戦しました。
アクセスもしやすく、登山道やビジターセンターなども充実しています。
また初心者でも登りやすいので、多くの人に親しまれている人気の山です。
それから、一切経山から西へ車を走らせること1時間ほど…
国内最大のダリコレクションが所蔵されている、『諸橋近代美術館』にも立ち寄ってきました。
登山した際には、ここもセットでぜひ行って欲しい場所なので、この美術館も少し紹介したいと思います。
それではさっそく、いってみましょう。
1. いざ出発、一切経山を登る

浄土平湿原から展望した一切経山
私が今回登山したのは、鎌沼と一切経山コースです。
浄土平を出発。途中、鎌沼に立ち寄り、それから酸ヶ平を通り、吾妻小富士を横目に一切経山山頂へ。山頂で魔女の瞳を眺めて下山します。
浄土平ビジターセンターから、10時30分頃出発しました。
最初に目についたのは、一切経山の立ち上る湯気。
一切経山は、約30万年前に形成され、今も活動的な火山です。
大穴火口から高く立ち上る噴気を間近で見ることができるのは嬉しいですね。

木で羽を休めるホシガラス
木道や、ゴロゴロした岩と草木の間を通り抜けます。
浄土平湿原には、白くフワフワしたワダスケの果穂が咲き誇り、鳥たちが木々の間から顔を覗かせていました。
この時期でしか見ることのできない草花や生き物たちは、お互いに会話するように身を寄せ合っています。

鎌沼
中々きつい岩を踏み越えながら登ること1時間、歩きやすい木道と開けた場所が現れました。
鎌沼です。
ここは、標高1770mで浄土平とは約200mの標高差があります。
吹き出る汗も、爽快な心地よい風に当たりまるで楽園のようでした。
小鳥の鳴き声や草むらに隠れたカエルの鳴き声、豊かに水の流れる音がこだましています。
ここでいったん一休み。
水が美味しい。息を整えて一切経山へ向かいます。

酸ヶ平の避難小屋・公衆トイレが見えてみました。
さて、このチェックポイントを過ぎると険しい山登りの始まりです。

登山道を振り返ると吾妻小富士の火口
火山礫で滑りやすい、傾斜のある登山道をジグザグ戦法で登って行きます。
ジグザグに登るだけで大分体力の減りが違います。
私ならいける、と自分を鼓舞しながら足を踏みしめて。
ふと登ってきた道を振り返ると、吾妻小富士の迫力ある火口が顔を覗かせていました。
こんなに間近で火口が見られることにびっくり。
おおお、と思いましたが…どうやら火口をぐるり一周できるコースもあるようです。
今度行ってみたいな…

一切経山登頂 標高 1948.8m
避難小屋から30分、ついに一切経山の山頂に到達!
疲れも吹き飛び、達成感でいっぱいになりました。
この満面の笑みで付近の登山者に撮ってもらった写真を見ればわかるでしょう。
さて、360°の展望に目を輝かせながら歩き五色沼(魔女の瞳)へ…

五色沼 (魔女の瞳 ) が拝めた
素晴らしい景観が私を出迎えてくれました。
五色沼は、別名 吾妻の瞳、魔女の瞳と呼ばれています。
天候や季節によって沼の色が変化して見え、太陽光の差し込み具合によっても色が変わる様です。

私が見た沼の色はコバルトブルーをしており、淵に向かってエメラルドグリーンのグラデーションになっていました。
一切経山を登頂した者しか見ることのできない沼。
5月まで水面を覆っていた雪が溶けて開眼した瞳は、美しい色で見る者を魅了します。
石に腰掛けてこれを眺めながら、コンビニで買ったおにぎりを食べます。
最高の景色を眺めながらのおにぎりは、格別に美味かったです。

帰り道の吾妻小富士
帰りは、足元を滑らないように気をつけながら下山します。
私は疲れがでてきたのか、何回か躓いて転びそうになりました。
しかし、帰るまでが遠足です。
忍耐力で踏ん張り、無事に下山することができました。
活動データ:タイム 03:47 距離 7.6km
上り404m 下り403m
2. ダリのコレクション 諸橋近代美術館

諸橋近代美術館
一切経山の登山口、ビジターセンターから車で1時間ほど走ったところ。
時間があったので立ち寄ったのが、この諸橋近代美術館です。
国内最大のダリコレクションを持ち、サルバドール・ダリ(1904-1989) の絵画・彫刻・版画を400点以上所蔵しています。
まず、目に映ったのはこの美しい建物です。
建物が水面に反射して、均衡のとれた造形美が一層映えています。

水面には、ほんのりと白く咲くハスの花がありました。
とても可愛らしいです。
そして館内へ。
『ダリとハルスマン』という企画展をやっていたので、それを鑑賞することにしました。
ダリの肖像画を撮影したフィリップ・ハルスマン(1906-1979)は、アルベルト・アインシュタインやマリリン・モンローなど時代を彩る著名人をカメラに収め続けた人として知られています。ダリとは1941年にニューヨークで出会い、37年間に及び友好を結んだ友です。
この二人の天才が共演し、撮影された革新的な写真が多数展示されていました。
ダリの特徴的なヒゲを使って、遊び心ある一枚。
水中に潜ったダリと生き物のように浮き上がったヒゲ、ダリも椅子も猫も浮遊して、水が勢いよくかかり、宇宙の原子や分子を表現した世界…
ただ普通の写真を撮るだけではない、ちょっと変わった写真は見るだけで面白いです。
彼らの革新的な写真表現の追求は、現代の人々にも通用しますし、それ以上に新鮮なインスピレーションを私たちに与えてくれます。
時間がなかったので常設展は見れず…
しかし、ダリの創作した彫刻作品はいくつか鑑賞できました。
彼にしかないシュルレアリスムの世界観が実に面白かったです。
ん?ってなったり、ちょっとツッコミを入れたくなったり。
それでも、彼の形を捉える力って素晴らしいので唸らせます。
ダリの作品は、現実ではあり得ない光景が如何にもリアリティで広がっているように錯覚させるのが面白いんですよね。
何かはっとさせたり、まるで現実に疑問を叩きつけるかのような挑戦的な印象も感じさせます。
ちなみに、ミュージーアムショップに立ち寄ると、あの有名な“やわらかい時計”が売っていました。
喉から手が出るほど欲しかったなあ。

庭のベンチ

館すぐ近くの芝生
外に出て、館内の庭をゆっくり歩いていると、
ダリの特徴的なヒゲのマークが所々に隠されているのを発見しました。
ディズニーランドの隠れミッキーみたいでこれまた面白いです。

素敵な庭からは壮大な磐悌山の噴火口が望めます。
自然に囲まれた素晴らしい美術館でした。
まとめ:自然の中に隠された美
初めての本格登山は、天候にも恵まれて素晴らしい景色を堪能でき、最高の登山になりました。
勿論苦しい部分もあったのですが、それ以上に楽しかったです。
登山にハマる人たちの気持ちが分かった気がします。
困難を乗り越えると、達成感と共に自分の忍耐力、精神力が鍛えられているという実感も湧いてきました。
これからも素晴らしい景色を拝めるために、新たな山々に挑戦したいと思います。
また、諸橋近代美術館はもう一度訪れたい美術館ナンバー1ですね。
次こそは、ダリの常設コレクションを拝見させて頂きたいです。
皆さんも、福島の自然を堪能したいと思ったなら、ぜひ一切経山、並びに諸橋近代美術館でダリのコレクションに触れてみては如何でしょうか。
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