器の形はそれぞれの個性が現れる
その中には太陽の光と
愉快なレコードの旋律が染み込んでいる
ザラザラした土の質感
ツルツルしたコーティング
少し歪な手作りの跡
職人の息吹が木製の机に並ぶ
もしも淹れたてのお茶がここに注ぎ込まれたなら
香ばしいコーヒーが湯気を立てたなら
鮮やかな花が可愛らしく花を咲かせたなら
心のわだかまりも一緒に溶けていく気がする
あの間に挟まれた絵画を手に取るだけで
ちょっと空気が軽くなって
それなりの日常に誇らしげな気持ちが湧いてくる
そんな想いが胸に抱かれたなら
心地良いベルの音を後にして
外の風に向かって身体を委ねていった
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