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執筆者の写真S Mikaze

移り葉

人気のない大きな駐車場で

溢れんばかりのいのちが

私に囁いては揺れている

小さな者も、青々とした者も

大きな者に負けないくらい主張して

もっとわたしをみてよって

もっとこの手を広げてみてよって


もうすぐ全ての色が落ちることも

落ちて白色に包まれることも

受け入れているんだ、

その時を

このひと時を


これは喜び

憂い悲しみのトンネルを抜けて

その先にある喜び


はらりと落ちるのは

乾いた、美しいいのちの欠片


美しいいのちの欠片








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