織りなす色は繊細に紡がれ 瞳にその彩りを描いて残す
鮮明な配色は、森が得意な光の粒
言葉にできない色たちが 緑の枠を超えて集う
水面に映るは、絵筆を落として染み込んだ空想の世界
釣り人はそこに糸を垂らし、沈黙の中を彷徨う
心は水面のように揺れて
その鏡が私の息まで持ち去っていく
ただじっと待つのは、釣り人も私も似通っていて
浮かび上がってくるチャンスを伺っている
チャンスとは 視界の先にある少しの歪み
それが生じたならば 一目散に糸をひき、決して離すまいともがくだろう
それまではこの景色を存分に堪能していればいい
視界の外はこんなにも美しい
満足した頃には一体となり
自ずと視界は集中する
感覚は研ぎ澄まされる
そしてチャンスがやってくる
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