top of page

旅路

  • 執筆者の写真: S Mikaze
    S Mikaze
  • 2022年4月27日
  • 読了時間: 1分

島の先端には 揺れ動く地面に一心に根を張らせた奴がいる

ねじ曲がった回路を断たれまいと あらぬ方角を向いている


頭上から人間達を眺め

遠方に広がる地平線を横目に

決して後戻りはしないと踏ん張っている

私はそこに立ち向かえるか?

抗う時の傍観者に成り得るか?


あいつに負けないように

その向こうに浪漫を抱く

たとえ愚かな行為でも 大地に足を突き出して

道無き道を渡っていく

私にはそれしかない

地面に根を張らせることなど到底できない

なぜなら

足は軽く踏みしめるだけで

期待と高揚を胸に抱かせ

背後はとっくに過ぎ去るのだから




Comentários


bottom of page